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ストリームデザインの日記

ストリームデザインが手掛けるルアーの説明をはじめ、ルアーや釣りにまつわるアレコレを語ります

 

フルトリムのこだわり2 


こんにちは。ミブロの鈴木です。
今回は、前回に引き続きフルトリムのこだわりポイントについて書いていきます。

そのこだわりポイントですが、1番の特徴とも言える脱着式のフィン!
この使い分けと効果をお話いたします。


フルトリム8-19


お届けする時には、フィンは外してあります。装着したままでボックスに入れると変形の可能性があるからというのもありますが、まずは着けずに投げてみてください。

ただ巻時のピッチやドックウォーク時の首振り具合を確認してから、次にフィンを装着して同じ具合に確認してみてください。

フィンが在ることで、水噛みが変わるのでアクションが変わります。

この時、おススメはミブロでいうとNOMAD C-60MLにPEラインのセッティングです。

ナイロンライン好きの私ですが、フルトリムは飛距離も出ますので遠くで出た場合にフッキングが甘くなりますし、遠くでキビキビ(テーブルターン)動かすのにもPEが良いと思います。

また、慣れてくるとラインスラッグを使って足の長いドックウォークもできます。

基本的な使い分けですが、ただ巻メインの時はフィン無しが多く、テーブルターンやドックウォークメインの時にフィンを着ける感じで良いと思います。

ただ、ただ巻でもフィン在りの大きな動き(水流)の時が効く場面がテストの時でも多々ありましたので、色々試していただけると幸いです。

また、自分的にもマイブームがあって・・・。最近は、ドックウォークやテーブルターンに交えてただ巻を入れたりする時に、1番小さい所でカットしたフィンを使うことが多かったりします。

テスト初期は、着けないことが多かったですし、梅雨時期の派手なテーブルターンの時は1番大きなフィンでした。ロッドがC-68Mを使っている時やナイロンライン、スプラッシュ多めの時は真ん中の大きさが多かった様な?

ただ、これもあくまで好みですし、行かれるフィールドによっても違うと思いますので、まずは着けるか着けないかで試しながら、色々遊んでいただけると嬉しいです。

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フルトリム拘りポイント1 


こんにちは。ミブロの鈴木です。
今日は、近々発売予定のフルトリムのこだわりポイントをご説明いたします。

フルトリムは、前回の開発秘話でも少し触れましたが、多彩なアクションを目指しました。

しかし、フィンを装着する事が前提でしたので、フィンで水を掻かせるための仕掛け(カップ・リップ・羽など)が必要だったのですが、多彩な動きと使用条件(流れや風)を考えてカップを選択しました。

今迄色々とこのタイプのルアーを使ってきて、私の好みはボディが長いか比重の重いタイプでした。

その理由としては、カップが前についていて頭を捻ってアクションしますので、ボディが長いとその分(カップも大きくはなりますが)水流が大きく、デカいのを呼んでくれたと感じています。

また、比重の重いタイプは、バイトの時に弾かれ難いのと水に馴染んでいる分、水流も出ていると思います。

しかし、ボディを長くしていくと動きの多彩さが失われ、比重を重くしていくと軽快さが失われます。
その丁度良い点(僕なりの)を見つけるのに苦労しました。


フルトリム2020-8-5.jpg



それは、カップの取付位置と角度も同じで、もっと寝せればピッチを稼げますが、潜りすぎたり水を受けきれず破綻したりします。
今度は立て過ぎても抵抗が大きすぎたり飛沫が気に入らなかったり・・・。ボディ形状によっても変わりますし・・・。

勿論、カップを付ける以上、音にもこだわりました。

なるべく遠くからも聞こえて欲しいし、甘い「カポカポ ポワンッ」と奏でて欲しい。またドックウォークさせた時などは、ボディだけじゃなくカップも水を切って泡を抱きながら音を出す様にと、カップの開き角にもこだわってます。

そしてなにより、ルアーの扱いが雑な私ですので、よくカップをひん曲げたりします。

その時、ペンチで形を直すのですが「なんだか前と音が違う?」ってなるので、調整が極力いらない様にアイを固定タイプにしました。これにより、カップにかかる負担が少なくなるので、薄く作ることも出来ます。

今回は、カップ廻りでしたが、次回はボディ形状かフィンについてお話ししたいと思います。

それでは~。
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フルトリム誕生秘話 

こんにちは。ミブロの鈴木です。
今回は、発売を控えたフルトリムのこだわりや理由などを書いていきたいと思います。

以前にも少し書きましたが、最初のきっかけはフィンを付けて水流でバスにアピールできないか?というところから始まりました。

そう考えた場合にクランク等は、ボディ全てが水中に入りますので、アピールも全方向だし
全方向から攻撃される可能性があることやフィンの効果を考えた場合に乱流の大きさは変わると思いますが、方向舵的になってしまうのでは?GUPPYのテールが太い理由に近いこともありトップウォーターで考えることにしました。


フルトリム2020-7-25



トップウォーターの場合、ボディが半分水面に出ているので自ずとルアー廻り(特に後方)や下方へのアピールとなり、フィンによる幅広い水流の効果が発揮できるのではと考えました。

また、トップで釣りをしていて、横からや下からすっ飛んで来る個体は躊躇なく喰いつく事が多いのですが、後ろから着いてくるタイプは中々手強いので、何とかそいつらにアピールできないかというのもありました。バスや雷魚もですが鼻っ面に水流を当ててやると喰ってくる時があるので。



それからは、フィンを有効に使うための動かし方を考えました。

多分、私のイメージは、シャッドやミノーの人?だと思いますが、実はトップウォーターも大好きで、一時期はトップばかりを投げていましたしフロッグの設計もしたりしました。その時の経験で、かなりのこだわりを持っています。


前振りが長くなってしまいましたので、その辺の話はまたの機会にしようと思いますが、今回、私がフルトリムに求めた性能は、これ一本でどれだけのシュチュエーションを楽しめるか?これ一本で、どこまでカバーできるか?です。


そして、陸っぱりでも船でも一緒に釣りをする人に、どれだけ釣れそうと思わせられるか?
要は、謙太郎さんにどれだけ嫌な思いをさせられるか!!ってことでした。

飛距離でも流れのあるポイントでもエレキで糸が多少流されても、しっかりアクションしてくれて、多彩なアクションで応用力(対応力)のあるルアーであること。しかし、誰にでも扱いやすい事。


以前、トップをやっているときに「このルアーを動かせたら1人前。」的なことをある人(これがまた謙太郎さんじゃないリベンジ相手)に言われ悔しかったので、意地でも扱いやすくしたかったのです。


勿論、そのルアーを否定している訳ではありません。動かしにくいトップウォーターをグンッと動かしたときの大きな水流が魚にアピールするんだろうなぁということも、動かせる満足感も分かっているつもりです。しかし、それを簡単に出せれば、私の中のリベンジは終了すると思ったんです。


それらの要素を加味すると、現在のフルトリムの形に成っていきましたが、ここからがまた大変で、ノイジータイプの私が考える理想に対して1つを優先すると1つがダメになるという具合で、折り合いを付けるのに苦労しました。

しかも、最初に試作品をウッドで作った10年前から釣りも進化しているし、最終段階に入ったサンプル途中でも、新たな進化がありそれに対応するセッティングへと変わったり大変でした。

と、ここまでが誕生までの道のりです。次回からは、もっとルアーその物のこだわりやセッティングについてお話しさせていただければと思います。


次回は、ピッチや音などについてご紹介できればと思います。それでは~。
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Full Trimの進捗状況 


こんにちは。ミブロの鈴木です。
やっと出来上がった最終サンプルを色々と試していましたが、更に欲が出てしまい修正をかけてしまいました。


実は、最終サンプルの動き自体は申し分無い良い動きでした。フィン無しただ巻で、お尻を振って色覚変化もバッチリ!!
これは釣れるでしょ!って浮かれていましたが、ちょっと待てよ・・・。



フルトリム2020-


このフルトリム、10cmという大きさの割に良く動くのですが、もっと振幅回数を増やせないか?
折角の後付けフィンの活用幅を増やせないか?と、考えた訳です。


実は、ただ振幅回数を増やすだけなら浮力を上げてウエイトも軽くしたりボディを短くすれば簡単です。


しかし、動きが軽く大きくもなるので早巻きでブレイクし易く成ったりフィンを装着した時に水を搔けなくなるし、バスの吸い込みも悪くなるしダイブもしなくなるだろうし・・・。


そこで、ボディの太さと浮力の出方を見直し、フィン無し状態の時は少し動きを小さくして回数を少し増やすことに。そして、出来ればフィンの一番小さい時に最終サンプルの動きになればと。


フルトリム2020-1


しかし、やればやる程欲が出て来ます。
ただ、シーズンに間に合わせたいので、超特急でやりまーす!!
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西日本釣り博でお話したかった事 VOL.1 


こんにちは。ミブロの鈴木です。


新型コロナウイルスの感染拡大を受け、西日本釣り博の開催中止が発表されました。残念ではありますが、大勢の人が集まることの危険性を考えると致し方ないことだと思います。


楽しみにされていた方も大勢居らっしゃると思いますし、僕も楽しみにしていました。
お会いできた方々に、こんな事やあんな事を話そうとか色々と考えていましたので、そのことも含めてちょっとずつ書いて行こうかなぁと思います。


そんな感じでまず最初は、ミブロで発売するルアー達に込められた思いというか性能についてお話ししようと思います。ミブロのルアー達は、そのどれもに共通した性能とそのルアー各々に備わる尖った性能が備わっています。


まず、共通した部分は簡単に説明しますが、良く飛んで根掛かりし難いこと。これは、今のところ外せない性能です。今のところって言ったのは、スゲー根掛かるけどズバ抜けて釣れるなら商品化するかもしれないので逃げ道として。


ただ、これって基本性能に入れるにはちょっと大変なところも在ったりします。


本当に考えて、ルアーの事を良く知ってないと出来ないこともあります。本人は「別にっ」って感じかもしれませんが、コブラチャターの回避性能やチーターの飛距離なんて・・・。


コブラチャター1

チーター1


僕の知る限りボディ形状だけで躱すチャターベイトとしてだけでなく、根掛からないチャターベイトの元祖ではないかとも思っていますし、チーターの安定した飛行姿勢なんて・・・。


それがあったので、GUPPYをプラにする時も大分苦労しましたよ。
ただ、そのお陰で熊本発祥の「光速巻き」が生まれましたし(テトラやロックに超早巻きでぶつけて使う使い方)僕は、必殺技の様に「テトラダート」なんて呼び方もしてますwww


これ、熊本の某河川だけでなく福岡の筑後川でも効いた釣り方なので、全国にあるテトラ帯やロックエリアで試してほしいと思います。


今回は、ミブロルアーに共通する基本性能について書きましたが、ルアーそれぞれの尖った性能については、今後紹介していきたいと思います。

それでは~!!
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