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ストリームデザインの日記

ストリームデザインが手掛けるルアーの説明をはじめ、ルアーや釣りにまつわるアレコレを語ります

 

フルトリム誕生秘話 

こんにちは。ミブロの鈴木です。
今回は、発売を控えたフルトリムのこだわりや理由などを書いていきたいと思います。

以前にも少し書きましたが、最初のきっかけはフィンを付けて水流でバスにアピールできないか?というところから始まりました。

そう考えた場合にクランク等は、ボディ全てが水中に入りますので、アピールも全方向だし
全方向から攻撃される可能性があることやフィンの効果を考えた場合に乱流の大きさは変わると思いますが、方向舵的になってしまうのでは?GUPPYのテールが太い理由に近いこともありトップウォーターで考えることにしました。


フルトリム2020-7-25



トップウォーターの場合、ボディが半分水面に出ているので自ずとルアー廻り(特に後方)や下方へのアピールとなり、フィンによる幅広い水流の効果が発揮できるのではと考えました。

また、トップで釣りをしていて、横からや下からすっ飛んで来る個体は躊躇なく喰いつく事が多いのですが、後ろから着いてくるタイプは中々手強いので、何とかそいつらにアピールできないかというのもありました。バスや雷魚もですが鼻っ面に水流を当ててやると喰ってくる時があるので。



それからは、フィンを有効に使うための動かし方を考えました。

多分、私のイメージは、シャッドやミノーの人?だと思いますが、実はトップウォーターも大好きで、一時期はトップばかりを投げていましたしフロッグの設計もしたりしました。その時の経験で、かなりのこだわりを持っています。


前振りが長くなってしまいましたので、その辺の話はまたの機会にしようと思いますが、今回、私がフルトリムに求めた性能は、これ一本でどれだけのシュチュエーションを楽しめるか?これ一本で、どこまでカバーできるか?です。


そして、陸っぱりでも船でも一緒に釣りをする人に、どれだけ釣れそうと思わせられるか?
要は、謙太郎さんにどれだけ嫌な思いをさせられるか!!ってことでした。

飛距離でも流れのあるポイントでもエレキで糸が多少流されても、しっかりアクションしてくれて、多彩なアクションで応用力(対応力)のあるルアーであること。しかし、誰にでも扱いやすい事。


以前、トップをやっているときに「このルアーを動かせたら1人前。」的なことをある人(これがまた謙太郎さんじゃないリベンジ相手)に言われ悔しかったので、意地でも扱いやすくしたかったのです。


勿論、そのルアーを否定している訳ではありません。動かしにくいトップウォーターをグンッと動かしたときの大きな水流が魚にアピールするんだろうなぁということも、動かせる満足感も分かっているつもりです。しかし、それを簡単に出せれば、私の中のリベンジは終了すると思ったんです。


それらの要素を加味すると、現在のフルトリムの形に成っていきましたが、ここからがまた大変で、ノイジータイプの私が考える理想に対して1つを優先すると1つがダメになるという具合で、折り合いを付けるのに苦労しました。

しかも、最初に試作品をウッドで作った10年前から釣りも進化しているし、最終段階に入ったサンプル途中でも、新たな進化がありそれに対応するセッティングへと変わったり大変でした。

と、ここまでが誕生までの道のりです。次回からは、もっとルアーその物のこだわりやセッティングについてお話しさせていただければと思います。


次回は、ピッチや音などについてご紹介できればと思います。それでは~。
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